2024/01/16

ビジュアルIVR

【2023年度版】コールセンターへ電話で問い合わせた理由と問題解決率

前回は、問い合わせフォームや折り返し電話予約といった、WEBフォームを使ったコミュニケーションについて、レポートしました。
今回は、コールセンターへ電話をした顧客について、オペレータとのやり取りが問題解決に繋がったか、見ていきます。
コールセンターへ電話をかけなくても、顧客が問題を自己解決できる方法は増えています。時間や場所が限定された問い合わせ方法である電話をかけた理由、また電話をかけたことで問題解決できたか、といった調査について報告します。

コールセンターへ電話をした理由

コールセンターへ電話をした理由

Webサイトでは問題解決ができないと判断して電話をかけた人が6割、会話だと問題解決が早いと感じている人が3割いることがわかりました。もともとはWebサイトで問題解決しようとしていた人が多いため、適切なWebコンテンツを準備すれば、コールセンターへの電話での問い合わせが減ることが予想されます。
回答結果を、世代別でも見てみましょう。

世代別 コールセンターへ電話をした理由

「Webサイトでは、問題解決ができないと判断したから」と回答した人の割合は、問題解決にあたって、まずWeb検索する人の割合(コラム「事前のWEB検索は当たり前!性年代別に見るコールセンターに電話をかける前の顧客行動とは」参照)と比例しています。また、世代が上がるにつれて「手っ取り早く会話で問題解決をしたかった」を選択した人が増えています。その他の自由回答では、「解決までに時間をかけていられない問題の場合電話をかける」「文章では説明しづらいと思ったから」といった回答がありました。
様々な自己解決手段を整備していても、オペレータとの会話が必要となる個別の問い合わせや手続きは、なお存在します。お客様の状況に合った問い合わせ手段を、適切に案内することで、コールセンター業務の効率化をはかることが必要といえます。

コールセンターで問題解決できた?できない?

次に、コールセンターに問い合わせたことで問題が解決したかどうかを聞きました。

コールセンターに問い合わせたことで問題が解決したか
コールセンターに問い合わせたことで問題が解決したか(男性)
コールセンターに問い合わせたことで問題が解決したか(女性)

コールセンターへ電話をすることで問題解決できた人の割合は、20代女性を除いた世代・性別の回答が8割越えと、非常に高くなりました。問題解決しなかった人は、世代が下がるにつれ、増えています。若い世代は、電話が苦手ということもあり(コラム「Webフォームを「選択した理由」について」参照)会話による問題解決率が低くなったことが予想されます。

次に、問題解決にはオペレータへの相談が必要だったかどうかを聞きました。

問題解決にはオペレータへの相談が必要だったか
問題解決にはオペレータへの相談が必要だったか(男性)
問題解決にはオペレータへの相談が必要だったか(女性)

女性は年代が上がるにつれて「必要だった」と回答した人の割合が多くなりました。
男性は「必要だった」と回答した人が60代以上で最も多くなりました。
その一方で、相談が必要でなかったと回答した人も、一定数います。

次回レポートは、「オペレータへ相談が必要だった理由について」です。

調査概要

  • 調査テーマ:日常生活に関する調査
  • 調査対象:20代以上の男女1053名
  • 調査実施期間:2023年8月28日~2023年8月29日
  • 総回答数:1053サンプル
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査機関:
    NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
    NTTコム リサーチ

このレポートにはこんな設問が記載されています。

  • コールセンターに電話を掛ける前にどんな行動をとりますか。
  • なぜWebを使った解決を試みましたか?
  • 解決を試みるために使った手段を選択してください。
  • コールセンターに電話を掛けた理由を教えてください。
  • コールセンターに問い合わせて、問題が解決しましたか?
  • 問題解決にはオペレーターへの相談が必要でしたか?
  • オペレーターへの相談が必要であった理由をお答えください。
  • 電話がつながらなかった場合、どのような対応を期待しますか?
  • コールセンターに電話をかけた時に、もし営業時間外だった場合、どのような誘導を期待しますか。
  • 営業時間外に、実際に利用したことがある問い合わせ方法は何ですか?
  • オペレーターによる電話での対応以外で実際に問題解決に繋がったツールはどれですか。
  • 今後(も)利用したい手段をご選択ください。