NPSツール比較

NPSスコアを算出する方法は非常にシンプルです。設問文と選択肢を用意するだけでスコアの計算は可能です。
NPS調査を行うためには、ネットリサーチ会社に設計や分析を依頼したり、webアンケートツールを用いて他社への推奨度合いを測定するなど、いくつかの手法が存在します。
しかし、NPSは計算すること、高いスコアを得ることが目的ではありません。長い視点の基で顧客ロイヤルティの醸成を図るためには、NPS専用に開発されたツールを導入することで、効率的に日常業務への落とし込みが可能です。
各社で提供されているNPSツールにはそれぞれ特徴があります。わかり易くまとめました機能比較シートもご用意しましたので、ご活用ください。

NPSツールの比較の前に : NPS実践方法について

・汎用ツールを用いる

アンケート項目に、「製品・サービスを家族や親しい友人にどの程度お勧めしたいですか」という設問を追加する手法です。無償のアンケートフォームでも、NPSスコアを算出できる機能を有しているものもあります。手軽にNPS調査を行えるというメリットがある一方、NPSに関連性の強い要因分析などは全て自前で行う必要がある為、業務改善のサイクルを構築するには相当な手間がかかります。

・リサーチ会社に依頼する

インターネットリサーチを専門的に行っている調査会社に委託して、モニターに対してアンケート調査を行う手法です。リサーチャーによる設問設計や、パネル(アンケートモニター)の品質によって精度に影響を与えるためNPS調査の実績が多い会社を選ぶことが重要です。比較的安価に調査をスタートできますが、本格的にNPSを導入する為には、調査結果の分析までのサポートの有無を確認すると良いでしょう。

・NPSツールを導入する

アンケートの設計から配信、結果の分析、改善アクションの進捗などNPSに特化した機能を有する専用ツールを導入する手法です。ダッシュボード化されており、フローがわかり易いため担当者の負担を減らせるほか部門を横断しての情報共有なども容易です。自社で調査を行えるため、顧客接点毎の調査(トランザクショナル調査)が可能となる為、現場主体でのスピーディーな業務改善を実現できます。

汎用ツール リサーチ会社に依頼 NPSツール
設問設計 テンプレートはなく、全て自前で設計が必要 委託会社によって品質に差がある為、見極めが必要 テンプレートがあり様々なタイミングでの調査が容易
配信・集計 別途MAやSMS等別の手段を別途用意 全てを業務委託する場合、発注側の手間はかからない メール・SMSなどシームレスに配信可能
分析 NPSの要因分析は実装されていない 要因分析の提供の有無は要確認。分析手法は各社の独自のノウハウによる。 各社の独自のノウハウによる
価格 無料で利用可能 比較的安価に実践可能、規模、目的に応じた見積ベース 初期導入費、ライセンス費などに応じた見積ベース
表の続き →

NPSツールを用いるメリット

汎用ツール(webアンケートツール)の中にもNPSを算出する機能を有したものもあります。しかし、NPS専用に開発されたツールにはいくつものメリットが存在しますのでご紹介します。

アンケートの作成・配信から分析、改善アクションの促進までを一括管理
NPS専用に開発されたツールであれば、配信から分析、共有まで一元管理を実現。
カスタマージャーニー上のタッチポイント毎に調査が行えるため、効率的に顧客のCX向上を達成します。
手間なく集計・分析を実現
webアンケートツールでは、NPSの高いスコアに影響を与える項目の分析などを自前で行う必要があります。 NPSツールでは、集計から分析までを専門的な知識が無くても運用できるように設計されています。
ダッシュボード化で部門を横断した業務改善の見える化を実現
集計結果のレポーティング機能があるのはもちろん、NPSツールであればダッシュボード化されています。各部門毎に必要な情報をカスタマイズできるため、それぞれの部門や支店毎に優先的に取り組むべき課題が容易に可視化されます。さらにフォローアップの進捗状況も確認できるため、業務改善が明確になります。
業績との相関の精度の向上
顧客満足度調査とは異なり、NPSには業績の相関があります。
顧客ロイヤルティが高い項目と収益性の相関を測定するためには、定期的な調査の積み重ねの上で分析を行う必要があります。
自社での調査を継続的、定期的に行うためにはNPSツールの導入が効率的な手法と言えます。
CX改善のPDCA構築に
NPSはCXを測定するための指標としても活用可能です。NPSのスコアを分析することで具体的な改善点が明確になります。CXは体験を重ねる毎に変化する為、顧客のタッチポイント毎に調査を重ね、その都度顧客体験のモニタリングを行う事が重要です。
NPSツールであれば、この改善サイクルを構築しやすいインターフェースを備えている為、経営層から現場レベルまで共通認識を持てるため、業務改善のPDCAの構築が容易です。

NPSツールの機能

アンケート作成機能

基本的な質問「家族や友人にどの程度お勧めしたいか」というNPSの基本的な質問の他、各タッチポイント毎に於ける質問を設計していきます。自由記述の他、選択式の回答が用意できるか、分岐(Q3でxxとお答えした方に理由をお聞かせください)の可否や設問数の上限などを確認しましょう。

アンケート配信機能

アンケートの配信方法についての機能です。顧客別のユニークURLを発行し、MAツールでアンケートメールを配信する方法か直接NPSツールからメール配信ができるかなどの違いがあります。
また、近年ではメールよりも着眼率が高いSMS送信機能を有したNPSツールもあります。

アンケート集計、分析機能

アンケート結果の分析には定性分析と定量分析があります。定性分析ではコメントの分類や推奨者や批判者といった属性別の分類なども行います。テキストマイニングの機能があれば、わかり易くかつ効率的に分析ができます。
また、定量分析には手法がいくつかありますので、自社での運用を見据えたうえで、最もマッチした機能を有するNPSツールを選定しましょう。

レポーティング機能、アラート機能

集計結果をレポーティングし、pdfやcsv等に書き出しをおこないます。批判者のコメントが寄せられた際、アラート通知を行い、早急な改善アクションを促す機能や、改善アクションの進捗管理などを有するツールもあります。

主要ツールの比較シート

NPSツールには各社の特徴があります。
NPX Proおよび弊社で提供しているサポートメニューと、他社とのメニューの違いをわかり易くまとめてご紹介しました。
是非ご活用ください。

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