TIBCO Spotfireなら、データ処理やソースコードに
煩わされず本来の「データサイエンス」に集中できる

データ解析と可視化が同じプラットフォームでできるSpotfireはBIツールとして画期的

株式会社チェンジ(CHANGE)

NEW-ITをビジネスに活かすための強力なサポーターとして、コンサルティング事業や教育トレーニング事業を手掛ける株式会社チェンジ。その中でもデータサイエンス領域の事業で活躍しているのが「TIBCO Spotfire」です。ここではSpotfireの詳しい活用方法について、NEW-ITユニット シニアマネジャーでデータサイエンティストの廣野氏に伺いました。

[お話を伺った方]
NEW-ITユニット シニアマネジャー データサイエンティスト
廣野 勝利 氏

「データ解析と可視化が同じプラットフォームでできるSpotfireはBIツールとして画期的」と廣野氏

目的
  • コンサルティング事業 データ活用のハードルを下げ、解析までをスムーズに実現させる
  • 教育事業 研修メニュー「統計解析」における、クラスタリングなどの実践ツールとして使用
課題
  • コンサルティング事業 データサイエンス領域共通の課題として、従来型BIツールによるビッグデータへのアクセスや可視化のハードルが高く、データ解析の障壁となっていた
  • 教育事業 RやPythonを使うと、コードを書く作業に気を取られてしまい、データを活用する学ぶべきポイントにフォーカスできない。
効果
  • コンサルティング事業 データ解析と可視化が同一のプラットフォームでタイムラグなく実行でき、データ加工などもすぐに反映されるので、顧客との解析結果共有がより柔軟に
  • 教育事業 ソースコードを書くなど目的外の作業を意識せず、データサイエンティストとして学ぶべきポイントに確実にフォーカスでき、学習効果がアップ

Spotfireは、お客様にとって大量のデータが扱いやすくなるパワフルなツール

― はじめに、御社の事業についてお聞かせいただけますか。

弊社の主なミッションは「生産性革新をIT技術でサポートする」ことにあります。NEW-ITと呼ばれるクラウドサービスやAI、ビッグデータなどは、基本的に各領域に習熟していなければ扱えません。さらに、それぞれ単体で供給されているので、企業はそれらを組み合わせて導入しなければならない。この両方をまかなうのが難しいために「自社に合うツールの導入が進まない、使えない」といったことが起きてしまうのです。我々はそういった企業様の課題とIT技術をマッチングするコンサルティングや、ツールを活かすための教育トレーニングなどの事業を行っています。
マッチングや教育のためにはあらゆるIT技術に習熟しなければなりませんから、社員皆で新しい技術にどんどんトライすることに日々努めていますね。

私は2013年頃から「アナリティクス&IoT」、つまりビッグデータやAIに関連する事業を担当しております。お客様にとってデータが扱いやすくなるパワフルなツールとして、コンサルティングでも教育トレーニングでもSpotfireを実際に使わせていただき、導入のサポートなども行っているんです。

― Spotfire導入前に抱えていらした課題について教えてください。

エンタープライズ型BIが主流だった当時、弊社に限らずデータサイエンス領域全般が抱える課題ではないかと感じていたのが、データ活用のハードルの高さでした。基幹システムからETL(Extract/Transform/Load)ツールでデータを抽出・変換してデータウェアハウス(DWH)に統合し、そこから多次元キューブを構成してダッシュボードやレポーティングツールで可視化するといった複数の構成が一般的にとられていました。そのようなシステムの構築はIT担当者が要件定義から始めて延々と可視化に至るまで、それらのスタックを一つ一つ積み上げていく形で進められてきました。

大量のデータがそこにあるのに、IT担当者にしかアクセス権限がなく、誰もが自由に扱えるわけではない。担当者へ依頼して見たいデータを切り出してもらうのに1ヶ月かかり、しかもそのデータは手元の表計算ソフトで扱えず……といったナンセンスな状況がままありました。どういうデータか本質的に理解できないので、その先にある解析に進めないのです。それもあってSpotfireをはじめとするセルフサービス型BIが台頭してきたのではないでしょうか。
もちろん我々も、さまざまなBIツールにトライしました。ただ結果的に、私自身は現在Spotfireをメインで業務に使用しています。他のツールはご要望に応じて、といったところですね。

データ解析と可視化が同じプラットフォームでできるSpotfireは画期的

― Spotfireをそこまで評価してくださるポイントは何だったのでしょうか。

「データ解析と可視化が同じプラットフォームでできる」ところですね。これは未だ他のツールが追いついていないところではないでしょうか。例えばあるBIツールだと、あらかじめR言語を使ってクラスタリングしたデータを用意し、BIツールで可視化するというフローになります。しかしSpotfireは解析したデータを瞬時に可視化できるので、データを持っていくタイムラグが発生しないのです。しかも同じプラットフォーム内ですから、お客様に可視化したデータをお見せする席でご要望があったら、それについて話をしながら変更して解析し直せる。私はこれまでR言語やSPSSを使って解析をしてきたのですが、Spotfireの「データ解析と可視化がセットになっている」というのは従来では考えられない画期的な体験でした。

その一方で、内部では自前の処理しかできないというわけではなく、TERR(高速Rエンジン)やPythonも搭載されているため、より高度な統計解析や数理モデルを用いた分析に対応している柔軟さも大きいですね。これらの言語を使って、複雑な条件を持った高度なフラグも立てられるので、Spotfireを導入したコンサルティングのお客様に、ダッシュボードのメンテナンスを提供するととても喜ばれるのです。トレーニングを受けた方なら、コードの書き換え方をお教えすれば、自らメンテナンスすることもできます。

「大切なのはコードを書くことではなく、データを見ることですから」と廣野氏。

― 教育トレーニングの場ではどのように活用されているのですか。

弊社で提供している「データサイエンティスト養成講座」がありまして、その「統計解析」演習で使わせていただいています。この講座は、5日間かけて「ビッグデータの活用方法」、「IT技術」、「統計解析」、「分析プロジェクトの推進」といったことを演習形式で学ぶもので、その3日目にSpotfireで「統計解析」のいろいろな手法を実践します。例えばクラスタリングなどの機械学習といったものですが、ここでR言語やPythonを使うと、そちらの扱いに気を取られてしまいがちです。コードを書く作業に一生懸命になってしまって、統計解析が上の空になってしまうというか。

弊社の養成講座では、まず、2日目の「IT技術」でSpotfireを使ってデータを圧縮して高速で可視化する体験をし、Spotfireに慣れていただきます。その上で、翌日もっと高度な解析をするのですが、どちらもサクサク作業が進むので、上の空になることもなく、学ぶべきポイントに確実にフォーカスできるわけです。メーカーの設計開発、企画職の方などは、今まで表計算ソフトで分析や考察に必要なパラメータを抜き出し、グラフを作成していて、分析に大変手間を取られてきた方が多いのです。それだけに、この講座でSpotfireの、データの相関を総当たりで見られる様子や、グラフ上で選択した範囲だけにフォーカスして分析を行い深掘りしていく様子を見て、「こんなに簡単にできるのか!」と……Spotfireに気を取られるわけではないですが、興味を持たれることもありますね(笑)。

ツールの活用法を理解するには「ストーリーをたどる」ことが重要なポイント

― コンサルティングも教育トレーニングも「体験してもらう」ことで、御社だけではなくお客様もSpotfireの良さを実感されているのですね。

そうですね。それもチュートリアル的に操作してみるだけでは響かないのです、「ストーリー」がないと。例えば、自社の事業でなかったとしても「ある事業において、なにか課題を持っている担当者が、データを元にこういう分析をして解決策を引き出した」というストーリーをたどると、すんなりと腑に落ちる。
それだけに今、新型コロナウイルス感染症の影響で対面での研修がなかなか開催できない状況は歯がゆいところがあります。

「ストーリーがなく、チュートリアルだけだと“自分ごと”になりにくい」と廣野氏。

― 現在浸透しつつあるオンライン研修で、自分ごととして「体験してもらう」となれば、Spotfireのダイナミックかつインタラクティブな操作性などが力を発揮するのではないでしょうか。

そうですね。例えば「実習内容とは別の条件で検証したい」という質問があった場合に、他のツールだと「次回までに用意しておきます」ということになりますが、Spotfireであればその場ですぐ実践できますよね。
自分で操作しながら検証となるとつまずくこともありますが、オンラインであれば、講師の画面を共有して、まるで自分が操作しているかのようにフローをたどりながら検証していき、直感的に理解してもらうこともできます。その上で、さらにズームスライダー&ドラッグによる範囲選択、指定カラムによるパネル分割表示が一瞬で作成できるトレリス機能などを使って、自分の見たいデータを細かく見ていける。まさに自分ごととして「学ぶべきポイントにフォーカスできる」環境かもしれません。

― 早速イメージが湧いてきました。オンラインでもSpotfire本来の良さを感じられる場を作っていただけるよう、これからもサポートさせていただければ幸いです。本日はありがとうございました。

※掲載内容は2020年7月時点の情報です。

社名
株式会社チェンジ(CHANGE)
事業内容
AI 、音声インターネット、モビリティ、IoTビッグデータ、クラウド、セキュリティなどの各種アルゴリズム群のライブラリ及び基盤テクノロジーを活用したサービス及びIT人材育成の研修を提供。
設立
2003年4月
従業員数
連結: 140人(2019年9月末現在)
URL
https://www.change-jp.com/

※株式会社チェンジはTIBCO製品のパートナー企業です。

株式会社チェンジのデジタル人材育成事業、およびSpotfire導入支援などのDX推進支援事業は、2021年4月1日より株式会社チェンジの連結子会社である、株式会社ディジタルグロースアカデミアに承継しております。

国内事例

明星大学
データサイエンスを駆使して複雑な大気汚染を予測
詳しく見る
東京エレクトロン
稼働率、故障予知を可視化
迅速なアクションが可能に
詳しく見る
大丸松坂屋百貨店
購買予測モデルで、今までにない顧客アプローチを実現
詳しく見る
セイコーエプソン
高度な不良要因分析を
現場だけで自走できる体制に
詳しく見る
立教大学
データを多角的に見る視点を
養うスキルを身につけたい
詳しく見る
NTTコミュニケーションズ
営業提案活動を改善するためにデータ分析支援を導入
詳しく見る
ディーカレット
各システムを疎結合化し、組織全体のデータ活用を実現
詳しく見る
INPEX
膨大なデータを素早く可視化し、迅速な意思決定を実現
詳しく見る
三井石油開発
膨大な坑井データの分析時間の短縮と確実な分析を実現
詳しく見る
ワイヤ・アンド・ワイヤレス
レポート作成を完全自動化し、業務負担を大幅に削減
詳しく見る
NTT-AT
管理業務(経企/人事/総務)の業務効率を大幅に改善
詳しく見る
Change
データの可視化と解析の両立により、提供サービスを改善
詳しく見る

海外事例

ヤクルト
(オランダ)
小売業者とのより強固なパートナーシップ、生産性向上
詳しく見る
ジェットブルー
オペレーションの最適化により、顧客体験価値を最大化
詳しく見る
テュイグループ
分析により最適な価格設定と高度な顧客体験の提供を実現
詳しく見る
AAアイルランド
リアルタイムの予測分析とデータに基づいた意思決定
詳しく見る
Anadarko
リアルタイム分析を導入し、迅速な対応が可能に
詳しく見る
CargoSmart
意思決定を改善し効果的な
コスト削減を実現
詳しく見る
Hunt Oil
リアルタイムの予測分析で
時間とコストを削減
詳しく見る
オーストラリア
証券取引所
金融取引のインシデントを30%削減
詳しく見る
Aeroporti di Roma
国際空港評議会から4年連続でヨーロッパで最も優れた空港に選出
詳しく見る