EFOとは、Webサイトにおける入力フォームの最適化のこと。
EFOを行った場合と行わない場合で、どんな違いがあるのでしょうか?
実施方法も含めて解説します。
EFOとはEntry Form Optimizationの略で、直訳すると「エントリーフォーム最適化」となる。商品を購入したり、資料を請求する際に個人情報を入力するための登録フォームを最適化するために実施する。
商品の購入や資料請求の申し込みは、多くのWebサイトでコンバージョンとして扱われる。EFOによって入力フォームを改善していくことは、コンバージョンを出すために非常に重要なポイントとなる。
ユーザーにとって、入力フォームへの個人情報の登録は手間がかかる。そのためフォーム入力の際に、エラーが発生したり、入力項目数が多いと感じさせた場合、ユーザーは情報の入力を完了させずにサイトを離脱する恐れがある。EFOによって、ユーザーがストレスを感じにくいフォームを作ることができれば、途中離脱を最小限に抑え、コンバージョンを安定的に作り出すことができるようになる。
EFOの具体的な取り組みを紹介する前に、そもそも入力フォームで離脱が発生しやすいポイントはどこにあるのかを解説する。
入力フォームの離脱ポイントは、大きく3つに分けられる。
【1】未入力段階
ユーザーがフォームを入力する前に、サイトを離脱してしまうケース。ユーザーが興味を持ってフォームにたどりついたにもかかわらず、入力前にフォームの項目の多さに煩雑さを感じさせたことによる離脱は機会損失といえる。
【2】入力途中
ユーザーがフォームに情報を入力している最中に離脱してしまうケース。入力項目が多すぎる場合はもちろん、フォームのレイアウトが独特な場合に発生しやすい。たとえば、メールアドレスの「@」の前後が分かれていたり、電話番号を「-(ハイフン)」の位置に合わせて入力するレイアウトの場合、ユーザーは一度の操作で入力をすることができないため、煩わしさを感じやすくなる。
【3】入力後
フォーム情報を入力後に発生するエラーメッセージによって離脱してしまうケース。たとえば「住所は全角で入力してください」「電話番号は半角で入力してください」といったようなエラーがある。情報をすべて入力した後のエラー表示は、ユーザーが修正入力をせずに離脱してしまう恐れがある。
こうした入力フォームにおける離脱ポイントを改善するのが、EFOとなる。
先に挙げたような入力前・入力途中・入力後の離脱を防ぐには、以下のような手法がある。
入力項目は多いほど、ユーザーの入力の手間は増える。氏名や所属企業、メールアドレスなど、ユーザーと継続的なデジタルコミュニケーションを可能にする情報のみに項目を絞ることで、ユーザーの煩雑な入力の手間を抑えることができる。
住所入力を求める場合は、郵便番号を入力するだけで、都道府県・市区町村・町名を自動で表示する機能を利用するのが良い。会社の住所とユーザーの現住所など、住所の入力欄が複数に渡る場合は必須といえる。
アンケートなどではいくつかの選択肢の中から、ユーザーが特定の項目を選択できるラジオボタンの活用が有効。ユーザーはワンクリックで回答できるため、入力する手間を省くことができる。
エラー表示を、ユーザーが完了ボタンを押した後ではなく、入力直後にリアルタイムで知らせる仕組みを導入する。ユーザーはエラーにすぐ気付き、修正できるため、入力完了後の離脱を防ぐことにつながる。
入力フォームの最後には、通常「登録完了」「送信」といったコンバージョンボタンが用意される。そのボタンの近くに「前のページに戻る」「トップへ」など別のボタンがあるとユーザーは誤って押してしまう可能性がある。ボタンを大きくしたり、目立つ色を採用するなど、コンバージョンボタンを目立たせる工夫が求められる。
フォームの途中に外部リンクを設定した場合、ユーザーがそれをクリックし、入力フォームに戻らない恐れがある。どうしても設置しなければいけない場合は、ポップアップ形式にするなど、あくまでもメインが入力フォームであることをユーザーに意識させるデザインにする必要がある。
入力フォームの改善には、EFOツールを導入するのが効率的。EFOツールを利用すれば、先に挙げたようなフォームの改善が行えるうえ、フォームのログを取得し、どういった属性のユーザーが、どこで離脱したのかを調べることもできる。こうした離脱データを参考にすることで、よりコンバージョンが得やすいフォームに作り変えていくことも可能になる。
入力フォームは、Webサイトの一部分でありながら、コンバージョンを得るための重要な役割を担っている。EFOでフォームを定期的に改修していくことで、コンバージョンは徐々に増えていき、ビジネスにも好影響がもたらされる。
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