2026/09/30
NTTドコモビジネスX株式会社は、生命保険のコンタクトセンターを対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPSベンチマーク調査を実施しました。電話やメール、チャットなどで契約者からの問い合わせを受け付けるコンタクトセンターは、顧客と直接つながる接点として、CX向上の観点からも生命保険において重要視されています。本調査はコンタクトセンターの利用体験に焦点を当てたNPSベンチマーク調査となります。有効回答数は3,035件でした。
※NPSのベンチマーク調査を通じて、対象の生命保険のカスタマーサポートの体験を踏まえ、友人や同僚、家族にその会社を「どのくらいおススメしたいか」が分かります。
本調査では、生命保険の契約者のうち、電話やメール、チャットなどの手段でコンタクトセンターに連絡を取った利用者を対象に調査をしました。対象の生命保険13社のうち、コンタクトセンターの利用を受けてのNPSのトップは東京海上日動あんしん生命(-24.9)、2位はオリックス生命(-25.2)、3位はソニー生命(-31.4)となりました。対象13社のNPS平均は-36.5、またトップ企業とボトム企業との差は28.0ポイントとなりました。

18の項目別に業界全体のロイヤルティの要因を分析したところ、「説明のわかりやすさ」や「回答精度の高さ・正確さ」、「問題解決力・提案力」がロイヤルティの醸成につながりました。また、「対応の迅速さ・スムーズさ」や「親身な対応・お客様に寄り添う姿勢」、「専門知識の豊富さ」、「問題解決までの総合的なスピード」、「適切な担当者を案内してくれる」といった項目もロイヤルティを醸成する要因となりました。
一方で、優先的に改善が求められる項目としては、「解決・結論がでるまでの途中経過・進捗の共有」、「期待を超える応対・情報提供」、「問い合わせ後のフォローアップ」といった項目となりました。

NPS1位となった東京海上日動あんしん生命では「期待を超える応対・情報提供」や「説明のわかりやすさ」、「問題解決までの総合的なスピード」といった項目において評価が高くなりました。2位のオリックス生命は「対応の迅速さ・スムーズさ」や「回答精度の高さ・正確さ」が、3位のソニー生命においては「カスタマーサポートにつながるまでの待ち時間」や「カスタマーサポートの受付時間の適切さ」がロイヤルティを醸成する要因となりました。
コールセンターなどの有人窓口に問い合わせをするにあたり、問い合わせ前によくある質問やFAQページといった問い合わせページを利用した人について調査したところ、全体の50.9%が利用している結果となりました。問い合わせページと、有人の窓口の両方を利用した人に対し、問い合わせページから有人の窓口への問い合わせ先への案内のスムーズさを調査したところ、「スムーズだった」と回答した人は4.5%、「比較的スムーズだった」と答えた人は23.9%となりました。
また、問い合わせページから有人の窓口への問い合わせ先への案内のスムーズさ別にNPSを分析したところ、「スムーズだった・比較的スムーズだった」と回答した人のNPSは10.0となった一方、「スムーズではなかった・あまりスムーズではなかった」では-56.3となり、スムーズな案内を受けた人ほどNPSが高くなりました。


左図:問い合わせページから有人の窓口への案内のスムーズさ
右図:問い合わせページから有人の窓口への案内のスムーズさ別にみたNPS
問い合わせページから有人の窓口への問い合わせ先への案内のスムーズさについて「スムーズではなかった」、「あまりスムーズではなかった」と答えた人に対し、どのような点でスムーズではないと感じたか調査したところ、「有人の窓口に接続しても、チャット等で問い合わせた内容を再度説明する必要があったこと」(37.7%)が最も高く、次いで「有人窓口へ繋がるリンクやボタンの配置・文言が分かりづらかったこと」(31.7%)、「FAQやAIチャットから有人窓口への誘導や案内がなかったこと」(26.3%)が続きました。FAQやAIチャット・チャットボット等で問い合わせしていた内容を踏まえた、スムーズな問い合わせ応対がロイヤルティの向上において重要であることがうかがえる結果となりました。

コールセンターを利用した人に、つながるまで待った時間について不満があったか調査したところ、最も多くなったのは「あまり不満は感じなかった」(35.9%)となりました。次いで「不満は感じなかった」(28.1%)、「どちらでもない」(20.6%)が続きました。

待った時間に対する不満の度合い別に実際に待った時間を分析したところ、「不満は感じなかった・あまり不満は感じなかった」と回答した人においては、待たされた時間は5分未満だった人が約5割となった。一方で「不満を感じた・やや不満を感じた」と回答した人においては、ほかの回答者に比較して、10分以上待たされている割合が高くなり、つながるまでに長時間待たされている結果となりました。

また、今後コールセンター・有人チャットが混雑していてすぐに繋がらない場合、どのような対応があればよいと感じるか調査したところ、「あと何分待つかや、あと何人待っているかがわかるといった、具体的な待ち時間や混雑の可視化」が42.8%と最も高くなりました。次いで「指定した日時に電話をもらえる折り返し電話(コールバック)の予約」(34.2%)、「混雑していない時間帯の案内」(28.6%)が続きました。利用者が電話口で待たないような仕組みを通じてスムーズな案内をしていくことの重要性がうかがえる結果となりました。

コンタクトセンターの利用を受けて、対象の生命保険における今後の継続利用意向を0~10の11段階でたずねたところ、「推奨者」(推奨度が「9」~「10」の回答者)は平均9.5、「中立者」(推奨度が「7」~「8」の回答者)は平均7.9、「批判者」(推奨度が「0」~「6」の回答者)は平均5.8となり、推奨度が高いほど今後の継続利用意向も高くなりました。

【生命保険部門 コンタクトセンター調査】
調査対象企業(アルファベット表記、日本語表記の順):
SOMPOひまわり生命、アクサ生命、アフラック、オリックス生命、かんぽ生命、住友生命、ソニー生命、第一生命、東京海上日動あんしん生命、日本生命、プルデンシャル生命、明治安田生命、メットライフ生命
調査対象者:インターネットリサーチモニターのうち、上記生命保険のコンタクトセンター利用経験者(1年以内)
調査方法:NTTコム リサーチによる非公開型インターネットアンケート
調査期間:2026/8/21(金)~ 2026/8/28(金)
有効回答者数:3,035名
回答者の属性:
【性別】男性:63.1%、女性:36.9%
【年代】20代以下:2.8%、30代:7.2%、40代:19.8%、50代:34.9%、60代以上:35.3%
※NPSの値は小数点第 2 位を四捨五入しており、同値の場合、ランキングで同順位としている
Net Promoter®およびNPS®、Predictive NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。
また、eNPSは、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の役務商標です。