2018/01/24
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、通販化粧品の利用者を対象に、顧客ロイヤルティを図る指標であるNPSのベンチマーク調査を実施しました。有効回答者数は2,079件でした。
6つの通販化粧品のうち、NPSのトップはハーバー研究所の-6.3ポイント。最下位の企業との差は24.5ポイントとなりました。平均は-19.4ポイント。
業界全体でもっとも回答が多かった推奨度は「8」の25.2%となりました。
2017年通販化粧品 業界リーダー ハーバー研究所インタビュー
16の要因別に重要度および満足度をきいたところ、業界全体として、満足度が高かったのは製品そのもののよさを示す「品質のよさ」、次いで「使い心地のよさ」となり、製品に対する一定の評価が見られました。
また、重要度と満足度のギャップがもっとも大きかった項目は、製品そのものの品質の先にある「コストパフォーマンス」、次いで、「効果・効能」となりました。 化粧品の製品特性に対する感想としての「品質のよさ」や「使い心地のよさ」に加え、その先にある、製品を使用することで実感できる「効果・効能」や、効果・効能に対しての納得できる価格感である「コストパフォーマンス」が、化粧品カテゴリーでは重要な訴求ポイントとなることがわかりました。
NPS1位のハーバー研究所は、「効果・効能」、「コストパフォーマンス」の両面で高い評価を得ており、結果として高いロイヤルティを実現していました。推奨者(推奨度9~10の回答者)の「推奨理由」(自由記述)には、「効果が目に見えてわかる」、「万能でコスパもよく手放せない」といったコメントが特徴としてみられました。
2位のA社は、「効果・効能」の商品の効き目に関連した項目に特化して、トップクラスの評価を得ていました。「推奨理由」も効果をうたうものが多く、「使用していて肌に艶を感じるから」、「弾力のある肌になったのでやめられない」といった内容が、推奨理由としてあげられていました。
対象の通販化粧品を利用する際決め手となった情報源を調査したところ、1位「家族や友人・知人からのお薦め」 (口コミ) (31.8%)、2位「メーカーのサイト・ブログ」(25.0%)、3位「口コミサイトや比較サイトでの評価」(17.2%)、4位「折り込みチラシやDMなど」(14.6%)、5位「テレビやラジオの番組や広告」(13.0%)となった。「口コミ」関連の情報源が1位と3位と、高くなっていました。
図 決め手となった情報源
推奨度が高いほど、対象の通販化粧品の年間購入金額が高い傾向が見られました。「批判者」の年間の平均購入額を「1」とした場合、「中立者」 (推奨度として7~8を選択した人)は「批判者」の1.2倍、「推奨者」は「批判者」の2.2倍の購入金額となりました。
図 NPSセグメント別年間の平均購入金額(「批判者」を「1」とした場合)
NPSベンチマーク調査2017、通販化粧品部門で第1位に輝いた株式会社ハーバー研究所。プロダクトの品質にこだわり、通販を販売チャネルの軸とする一方で、お客さまとのコミュニケーションも重視し、常に心を砕いてきた同社の戦略についてうかがいました。
【通販化粧品部門】
Net Promoter®およびNPS®、Predictive NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。
また、eNPSは、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の役務商標です。