2017/6/20
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、クレジットカード利用者を対象に、顧客ロイヤルティを図る指標であるNPSのベンチマーク調査を実施しました。有効回答者数は8,821件でした。
クレジットカード会社16ブランドのうち、NPS®のトップは楽天カード(-18.5ポイント)。最下位の企業との差は42.3ポイントであり、16ブランドの平均は-42.9ポイントとなった。
全体の29.8%の回答者が推奨度として「5(どちらともいえない)」を選択しており、「5」への集中度が高い企業ほどNPS®が低い傾向がみられた。
2017年クレジットカード業界部門NPS1位 楽天カード株式会社インタビュー
「ブランドイメージ」「セキュリティの充実」など17の要因別に重要度と満足度を調査したところ、重要度が高いにも関わらず満足度が低く、そのギャップが最も大きかったものは「ポイントのたまりやすさ・還元率」となり、次いで「年会費とサービスのバランス」となった。
1位の楽天カードは、ギャップの大きかった上記2項目の満足度が業界トップとなっており、高く評価された。
推奨者(推奨度9~10をつけた人)の「推奨する理由」を分析すると、ポイントが貯まりやすい、還元率が高いなどポイントについての言及がおよそ半数に及んだ。中でも、特定のECサイトや交通機関の利用など、具体的にポイントが貯まる場面を想起させるコメントが多く、利用者のライフスタイルとクレジットカードの特徴が合致していることが、推奨度に影響を与えていることが分かった。
「加入の決め手となった情報源」をNPS上位6社およびその他10社に分けて分析したところ、上位6社では、最も高かったのが「カード会社のホームページ」(27.3%)、次いで「家族や友人・知人からのお薦め」(20.9%)となった。一方、その他10社では、最も高かったのは「店舗で薦められて」(30.3%)となった。
ホームページや口コミなどの情報収集を通じて、カードの特徴をよく理解している層ほどNPSが高くなる傾向があり、企業側がターゲットとなる層へ、自社のカードの特徴を適切に情報発信していくことが、重要であることが見て取れた。
過去1年間に発信したポジティブな口コミの人数を見ると、推奨者は2.1人と批判者の約5倍、口コミを発信している。
NPSベンチマーク調査2017、クレジットカード業界部門で見事第1位に輝いた楽天カード株式会社。成長を続ける同社において、顧客ロイヤルティ向上のための施策とは――。NPS高得点を獲得するに至ったその取り組みと経緯についてうかがいました。
Net Promoter®およびNPS®、Predictive NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。
また、eNPSは、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の役務商標です。