2018/12/18
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、総合ECサイトおよびアパレルECサイトの利用者を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPSのベンチマーク調査2018を実施しました。有効回答者数は、総合ECサイト部門で2,201件、アパレルECサイト部門で1,666件でした。
<調査対象企業(アルファベット順、50音順)>
総合ECサイト部門:Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピング、イオンドットコム、セブンネットショッピング、楽天市場
アパレルECサイト部門: MAGASEEK(マガシーク)、SHOPLIST(ショップリスト)、ZOZOTOWN、マルイウェブチャネル(マルイのネット通販)、ユニクロオンラインストア
総合ECサイト5社のうち、NPSのトップはAmazon(-17.4ポイント)となり、最下位の企業との差は23.9ポイントでした。また、総合ECサイトのNPS平均は-29.2ポイントとなりました。
また、アパレルECサイト5社のうち、NPSのトップはMAGASEEK(マガシーク)(-16.2ポイント)となり、最下位の企業との差は6.5ポイントとなりました。アパレルECサイトのNPS平均は-20.7ポイントでした。
アパレルECサイトは、総合ECサイトよりもNPSの平均が高く、また、トップとボトムの差が6.5ポイントと小さい結果となり、全体的に高い評価を得ていました。
2018年アパレルECサイト部門NPS1位 MAGASEEK(マガシーク株式会社)インタビュー
16の要因別に満足度と重要度を分析したところ、総合ECサイトにおいて、重要度が高いにも関わらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが最も大きかった)項目は、「価格競争力」となりました。
総合ECサイト1位のAmazon は、16の要因のうち、「価格競争力」を含む10の要因で、満足度が部門トップの結果となりました。また、Amazonにおいては、約4人に1人が有料会員サービス(Amazonプライム)を利用しており、会員のNPSは非会員と比較し20ポイント以上高い結果となり、ブランド全体のNPSを押し上げていました。
アパレルECサイトでは、キャンペーンの実施やメルマガ等による適正な情報発信に加え、サイトやアプリの使いやすさ、購入手続きの簡単さといったユーザーエクスペリエンス(UX)項目で、総合ECサイトよりも満足度の高い結果となりました。
また、アパレルECサイトにおいて、重要度が高いにも関わらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが最も大きかった)項目は、「ポイントサービス」となりました。「ポイントサービス」は、16の要因のうち、満足度が最も低い項目となっており、期待値とのギャップが突出して大きい結果となりました。
アパレルECサイト1位のMAGASEEK(マガシーク)では、ポイントサービスへの高評価に加え、サイトの使いやすさや、購入手続きの簡単さ、商品到着までのスピードなど、一連のユーザーエクスペリエンス(UX)において、部門トップの評価を得ていました。
SNS(X (旧Twitter), Facebook, Instagram)の利用状況を調査したところ、アパレルECサイトのユーザーは、総合ECサイトのユーザーよりも、活発にSNSを利用し、対象のECサイトや購入商品について、ポジティブな情報を発信していることが分かりました。
SNSの利用率は、総合ECサイトでは50.7%、アパレルECサイトでは66.3%となりました。SNS利用者のうち、対象のECサイトで購入した商品について、SNSでポジティブな情報を発信したことがあるユーザーの割合は、総合ECサイトでは15.4%、アパレルECサイトでは20.7%と、アパレルECサイトのほうが高い結果となりました。
また、セグメント別にみると、「推奨者」の情報発信率は、総合ECサイトでは27.7%(「批判者」は10.7%)、アパレルECサイトでは40.3%(同12.5%)という結果となり、アパレルECサイトのロイヤルティの高い層において、特に高い情報発信率が見られました。
「推奨者」および「批判者」の対象サイトでの年間のショッピング金額を調査したところ、総合ECサイト、アパレルECサイトとも、「推奨者」の金額が特に高い結果となりました。総合ECサイトでは、「批判者」に比較して、「中立者」は約1.3倍、「推奨者」は3.0倍の金額を購入していました。一方、アパレルECサイトにおいては、「批判者」に比較して「中立者」は約1.6倍、「推奨者」は約5.1倍、商品を購入している結果となりました。
図_NPSセグメント別年間のショッピング金額(批判者を「1」とした場合)
(左)総合ECサイト (右)アパレルECサイト
「対象のECサイトを利用する際、決め手となった情報源を調査したところ、総合ECサイト、アパレルECサイトとも、1位は「オンラインショッピングサイト内の情報」、2位は「家族・親戚・友人・知人からのお薦め」(口コミ)となり、2割弱が口コミを情報源としてあげている結果となりました。
図_利用の決め手となった情報源
NPSベンチマーク調査2018、アパレルECサイト部門で第1位となったMAGASEEK(以下マガシーク)(株式会社マガシーク)。19年前に雑誌とのコラボレーションで始まったマガシークの変遷や成長、お客さまから高い支持を得ている理由について、おうかがいしました。
【総合ECサイト部門】
【アパレルECサイト部門】
Net Promoter®およびNPS®、Predictive NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。
また、eNPSは、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の役務商標です。