2018/11/7
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、総合型旅行会社およびネット専業型旅行会社の利用者を対象に、顧客ロイヤルティを測る指標であるNPSのベンチマーク調査2018を実施しました。有効回答者数は、総合型旅行会社部門3,362件、ネット専業型旅行会社部門1,919件でした。
<調査対象企業(アルファベット順、50音順)>
総合旅行会社部門:ANAセールス、H.I.S.、JTB、近畿日本ツーリスト、ジャルパック、日本旅行、阪急交通社
ネット専業旅行会社部門: Yahoo!トラベル、一休.com、じゃらんnet、楽天トラベル
総合型旅行会社7社のうち、NPSのトップはジャルパック(2.5ポイント)となり、最下位の企業との差は28.9ポイントでした。また、総合型旅行会社7社のNPS平均は-13.6ポイントとなりました。
また、ネット専業型旅行会社4社のうち、NPSのトップは楽天トラベル(-11.7ポイント)となり、最下位の企業との差は19.2ポイントでした。ネット専業型旅行会社4社のNPS平均は-18.7ポイントとなりました。
2018年総合型旅行会社部門NPS1位 株式会社ジャルパックインタビュー
2018年ネット専業型旅行会社部門NPS1位 楽天トラベル(楽天株式会社)インタビュー
要因別に満足度と重要度を分析したところ、総合型旅行会社部門で、重要度が高いにもかかわらず満足度がのびなかった(重要度と満足度のギャップがもっとも大きかった)項目は、「コストパフォーマンス」。次いで「キャンペーンなどの特別割引きプラン」、「旅の質の高さ(現地を含めたスタッフの対応など)」となりました。
総合型旅行会社部門で1位のジャルパックは、全般的に満足度がトップの項目が多く、特に、「提供されているプランへの信頼感」と「旅の質の高さ」で突出して高評価を得ており、旅のクオリティへの期待値も、実際の評価も、高い結果となりました。
ネット専業型旅行会社部門においても、「コストパフォーマンス」が、重要度と満足度のギャップが最も大きい項目となりました。次いで、「支払いの安全性」、「キャンペーンなどの特別割引プラン」となりました。「支払いの安全性」は満足度で2位と高かったものの、期待値も高く、ギャップ項目となっていました。
1位の楽天トラベルは、ギャップ項目となっていた「コストパフォーマンス」や「キャンペーンなどの特別割引プラン」でトップの評価を得るとともに、「品揃えの幅広さ」や「予約のしやすさ」といった旅の計画段階での使いやすさが高く評価されていました。
ロイヤルティセグメント別に分析したところ、「批判者」においては、「コストパフォーマンス」の満足度が特に低く、コスト要因への不満が推奨度を押し下げる結果となりました。
一方、「推奨者」においては、総合型では「予約後のアフターフォロー」、ネット専業型では「レコメンドの適切さ」の満足度が特に高く、ユーザーに対する個別のアプローチへの高い評価が、推奨度を押し上げる結果となりました。
過去1年間に対象の旅行会社に対し支払った旅行代金を分析したところ、総合型では「推奨者」は「批判者」の2.6倍、ネット専業型では2.4倍の旅行代金を支払っていました。一方、「中立者」は、総合型では「批判者」の1.2倍、ネット専業型では1.3倍となり、「推奨者」の利用金額が突出して高い結果となりました。
NPSセグメント別旅行金額(批判者を「1」とした場合)
(左)総合型旅行会社 (右)ネット専業型旅行会社
NPSベンチマーク調査2018、総合型旅行会社部門 で2年連続の第1位に輝いたジャルパック。今回は、代表取締役社長の江利川様、執行役員 顧客サービス本部長の石濱様、NPS導入に携わる顧客サービス部の山田様、巽様に、お話をうかがいました。
2018年総合型旅行会社部門NPS1位 株式会社ジャルパックインタビュー
NPSベンチマーク調査2018、ネット専業旅行会社部門で第1位に輝いた楽天トラベル(楽天株式会社)。NPSを本格導入してから1年強という短期間で、NPS活用の仕組み化を確立し、クラウド・サービス「NPX Pro」を利用しながら社内にNPSを浸透させてきました。成長を続ける楽天トラベルに、NPSの導入プロセスや展開方法についてお伺いしました。
【総合型旅行会社部門】
【ネット専業型旅行会社部門】
Net Promoter®およびNPS®、Predictive NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。
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