2017/10/11
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、動画配信サービスの利用者を対象に、顧客ロイヤルティを図る指標であるNPSのベンチマーク調査を実施しました。有効回答者数は3,127件でした。
12の動画配信サービスのうち、NPSのトップはAmazonプライム・ビデオの-4.1ポイント。最下位の企業との差は51.0ポイントであり、12社の平均は-30.7ポイントとなった。
業界全体でもっとも回答が多かった推奨度は「5(どちらともいえない)」の22.7%となった。
動画配信サービス部門NPS1位 Amazonプライム・ビデオ(アマゾンジャパン合同会社)インタビュー
「ブランドイメージのよさ」「オリジナルコンテンツの豊富さ」など16の要因別に重要度および満足度をきいたところ、業界全体として、重要度が高いにもかかわらず、満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップがもっとも大きかった)項目は「コストパフォーマンス」。次いで、「興味があるジャンルのコンテンツの豊富さ」、「ダウンロード時間の短さ・通信の安定性」、「コンテンツの探しやすさ」となった。
Amazonプライム・ビデオは重要度と満足度のギャップの大きかった各項目で業界トップクラスの満足度となっており、推奨度を押し上げている。「推奨理由」(自由記述)では、「プライム会員の年会費だけで視聴できる無料動画数多くある」、「想像していた以上に種類が豊富」といったコメントが見られた。
NPS®セグメント別に対象の動画配信サービスの視聴時間を分析したところ、推奨度が高いほど、視聴時間も長い結果となった。推奨者の43.4%が週に4時間以上視聴しているのに対し、批判者は15.2%にとどまる。
推奨者(推奨度9~10)と中立者(推奨度7~8)との間で満足度の差が最も大きいのは「お勧めコンテンツのレコメンドがある・お勧めが適切である」および「新作の早さ」。視聴時間の長い傾向のある推奨者は、レコメンド機能や新作など、より付加的なサービスへの評価が高い結果となった。
一方中立者と批判者(推奨度6以下)との間で満足度の差が最も大きいのは「コストパフォーマンス」で、次いで「興味があるジャンルのコンテンツの豊富さ」。批判者は、視聴時間も短く、コストパフォーマンスおよびコンテンツの豊富さといった、基本的な要素への不満が見られた。
利用する際の決め手となった情報源を調査したところ、1位は「自分の家族や友人・知人からのお薦め」(口コミ)(25.1%)、2位は「動画配信企業のウェブサイト」(21.8%)、3位は「ウェブサイト上の広告」(13.8%)となった。
NPSベンチマーク調査2017、動画配信サービス部門で第1位に輝いたAmazonプライム・ビデオ(アマゾンジャパン合同会社)。直近数年で著しく競争が激化した動画配信サービス業界において、一歩抜きん出る同社の特徴的な企業理念とそれを支える行動指針、「お薦めしたい」サービスNo.1に導いた取り組みについてお伺いしました。
Net Promoter®およびNPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。