2017/7/5
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社は、自動車保険利用者を対象に、顧客ロイヤルティを図る指標であるNPSのベンチマーク調査を実施しました。有効回答者数は6,624件でした。
自動車保険会社12社のうち、NPSのトップはセゾン自動車火災(-21.7ポイント)。最下位の企業との差は37.3ポイントであり、12社の平均は-39.6ポイントとなった。
全体の29.4%の回答者が推奨度として「5(どちらともいえない)」を選択しており、「5」への集中度が高い企業ほどNPS®が低い傾向がみられた。
2017年自動車保険業界リーダー セゾン自動車火災保険株式会社インタビュー
保険会社との契約を代理店を通じて⾏う“代理店型”と、保険会社と契約者が直契約を結ぶ“ダイレクト型”に分けて分析すると、NPSの平均は“代理店型”が-52.2ポイントに対し、“ダイレクト型”は-30.5ポイントとなり、ダイレクト型のほうがNPSが高い結果となった。
「企業イメージ」「保険商品の魅力」など13の要因別に重要度と満足度を調査したところ、代理店型では「企業の信頼性」、「担当者の親身な対応」の満足度が高く、ダイレクト型では「コストパフォーマンス」、「保険商品の魅力」の満足度が高かった。
また、重要度が高いにもかかわらず満足度が伸びなかった(重要度と満足度のギャップが最も大きかった)項目は、代理店型、ダイレクト型とも「コストパフォーマンス」、「保険金請求手続き・支払いのスムーズさ」、「アフターフォローの手厚さ」となった。
契約後のアフターフォローの有無を調査したところ、全体の66.4%が何らかのアフターフォローを受けており、その有無によってNPS®に大きな差が出ることが分かった。アフターフォローのあった契約者のNPSは平均-31.0ポイントと、無かった契約者の平均-53.7ポイントを大幅に上回った。また、「メール」と「電話」など複数の方法でアフターフォローを受けた人の方が、いずれか1つで受けた人よりも、NPSが高い結果となった。
同様に、自動車保険契約更新時の案内の有無についても調査したところ、更新時期を迎えたことのある人の84.5%が案内を受けたと回答。アフターフォローと同じく、案内の有無でNPSに大きな差が見られ、案内を受けた人のほうがNPS®が19.3ポイント高かった。
推奨度が高いほど、継続意向(「今後も当該自動車保険を利用したいか?」を0~10の11段階でたずねた値)も高くなっている。
NPSベンチマーク調査2017、自動車保険業界部門で見事第1位を獲得したセゾン自動車火災保険株式会社。他社とは一線を画すターゲット設定や、ユニークな商品ラインアップで成長を続けてきました。同社のこれまでの戦略や、社員ひとりひとりの「ビジネス感覚」を高めるというNPSの活用方法、また、経営的な視点から見たロイヤルティ向上と利益についてお伺いしました。
【自動車保険業界】
Net Promoter®およびNPS®、Predictive NPS®は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。
また、eNPSは、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の役務商標です。